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2024年9月1日 第186号 このページの先頭へ

横浜市磯子区洋光台の糖尿病専門のいる内科クリニック ー H.E.Cサイエンスクリニック

〒235-0045 横浜市磯子区洋光台4-1-4-102

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HEC医療についてAbout H.E.C.
HECとは?
HECとは、H.E.Cサイエンスクリニックの母体となっている「ヘルスエディケーションセンター」の略称です。HECは、40年前に糖尿病に関っている栄養士、看護師を中心としたスタッフの自主学習センターとして発足しました。 HECという名称は、HEALTH(健康)EDUCATION(教育)CENTER(センター)の頭文字であり、平尾医師を講師に毎月30名から40名の医療スタッフが参加し、熱心に自主勉強会を行い、診療の向上に努めている医療団体です。 又、患者さんやスタッフの教育だけでなく、「早期に発見早期に治療で悪化させない医療」を目指して日々精進しています。
HEC医療の特質
-「指導」ではなく「共感」から
患者さんに食事指導するときは、「甘いものはなるべく良くない」、「こういうものはダメ」という言い方になりがちです。しかし当院では最初に患者さんに話すときには、こちら側から食事の大切さというものを伝える前に、患者さんに「糖尿病になって困っていることは何ですか」「気になることは何でしょうか」と伺う事を心がけています。
- まずは患者さんの理解と安心感から
初診時には患者さんと家族の方をお呼びしてお話しています。「糖尿病の食事療法というものはそんなに難しいものではありません。健康生活、健康的な食生活をしているそれだけのことです。」とお話したりする事で、患者さんが納得して安心できるように工夫しております。
- 患者さんと共に考える
糖尿病になると「あれはだめ、これはだめ」といわれます。それが嫌なので病院に行かないという人もいるかもしれません。そういう医者主導の指導の時代はもう終わりにするべきだと考えております。治療というのはあくまでも交渉して決めることであるということが当院の基本的な考え方になっています。
- 常に新しい考えを取り入れる
『インスリン注射は衣服の上から、アルコール消毒なしでもでも構いません』
アメリカミシガン州のウェイン大学のD.R.Flemingらは、1997年専門誌Diabetes Careに論文を発表し、「1枚の衣服の上からのインスリン注射は、従来の皮膚に直接注射する方法と同様に安全で有効」と報告しました。1978年にはすでにインスリンは消毒しない方がいいという報告がでていますが、いまだに日本では消毒を強要している病院もあります。実は皮膚には細菌が侵入しないようにするバリヤがありますので、アルコールで消毒するとむしろそのバリヤが壊れてしますのです。ですので当院では、アルコール消毒は強要しておりませんし、インスリン注射は衣類の上からでも構いませんと患者さんにお伝えしております。

『医者から指示をするのでなく、患者さんの自己管理能力を向上させます』
コントロールを良くする為には、何を食べるとこれは何カロリーあって、今の血糖値はこの位で、食べて30分も経つと血糖値はこの位になることを予測できる力が必要です。そして今では簡易自己血糖測定器がありますし、あとは食品交換表の知識と時間と共に変化する血糖値についての知識があれば、予測することが可能です。 まずは、個々の患者さんを理解した上で指導を進める事が大切だと考えております。マニュアル通りに指導を進めても、上手くいくとは限りません。インスリン導入時の患者さんの多くは、多少なりともパニック状態に陥っています。付帯機能や保守点検などを教えても、患者さんにはほとんど理解されません。まずは痛くなく、十分な量の採血方法と、簡単に血糖が測れることだけにポイントを絞り、繰り返し指導します。付帯機能等は慣れてからで十分です。そして、食後の運動をした時や忘年会の日の血糖値はどう変化するか、予測できる力を持ってもらうことが大切です。SMBGはそのデータを病院に提出させるためだけに実施している訳ではなく、生活の質(QOL)改善のために血糖の自己管理ができるようになることが本来の目的です。
- 問題点を発見した人がチームリーダーに
当院では、レントゲンや眼底検査・心電図の画像診断のために、呼吸器、眼科、循環器の専門医の先生に協力頂いております。糖尿病の医療は、その合併症の多さからも、生活習慣病という特質からも、多くの人との協力と共同の作業で成り立っております。上記の他にも、皮膚科、歯科、産婦人科の先生、また靴の専門家でありますシューフィッターの方、専門職種では、医師・薬剤師・看護師・栄養士・検査技師・運動トレーナー・心理療法士・ソーシャルワーカー・事務職員、そして勿論患者会の方々・家族・保健所・健診センターの職員などなど、幅広い医療連携が宝です。これからも患者さんを中心にした医療連携がますます発展し、みんなが主体的に取り組む医療をめざしていきます。
医療スタッフ募集・求人 横浜磯子区洋光台での医療関係者(放射線技師、看護師、保健師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、運動トレーナー、医師など) 又は、糖尿病療養に関わっている職業の方の求人はこちら 当院では、糖尿病データマネジメント研究会をはじめ、いくつかの全国調査や基礎調査に参加、協力をしています。これらの調査は、今後の糖尿病診療の向上や治療法の研究のための土台作りとなります。 そのためには、皆様方の診療データをコンピュータに入力し、統計的に分析する必要があります。 コンピュータに入力した診療データは、院外に漏れたり、悪用されたりしないよう、院内にも情報管理者を設けて厳重に管理するとともに、データの分析の際には、氏名・住所などの個人情報を削除し、誰のデータか分からないようにする等、個人情報の安全管理と保護には万全を期しますので、 どうか調査へのご理解をお願い致します。 (※個人情報の取扱いについて詳しくは「個人情報の保護について 」をご覧下さい) なお、これらの調査に診療データを提供したくない方は、下記担当者までご連絡ください。 ご協力いただけない場合でも、当院での診療に関して不利益をこうむることは一切ありませんので、どうぞご安心ください。